ガイド

エプソン「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました」の意味と対処法

更新 2026-09-29·7 分で読めます
要点

エプソンのプリンターは廃インク吸収パッドに送ったインクの量を数えていて、そのカウンターが上限に達すると印刷を止めます。故障ではありません。ソフトでカウンターをリセットし、そのあとパッドの状態を確認します。洗う、交換する、または外部の廃インクタンクを付けて、インク漏れを防ぎます。

無料ダウンロード Buy a key · US$6 Windows and Mac. Reading the counter is free.

プリンターが止まる理由

エプソンのインクジェットプリンターは、意図的に少しずつインクを捨てています。ヘッドクリーニング、新品プリンターの初期インク充填、縁なし印刷のたびに、本体内部の吸収材(廃インク吸収パッド)にインクが送られます。

本体の中に、パッドがどれだけ濡れているかを測る仕組みはありません。代わりにプリンターは、パッドに送ったインクのおおよその量を数えています。このカウンターが工場で決められた上限に達すると、プリンターは印刷を止めてサービスを求めます。インクが本体の外に漏れ出す前に止める、という考え方です。

同じ状態でも、表示は機種によって違います。

  • パソコン上:「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」や、英語の “Service Required”。
  • 画面のある機種:E-11 や E-12 などのエラーコード。
  • 画面のない機種:2つのランプの点滅。

どの場合も、カウンターが上限に達したという意味です。上限に近付くと、「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近付いています。」と事前に表示される機種もあります。

カウンターとパッドは別物

プリンターが保存している数値は廃インクカウンター(英語では waste ink pad counter)です。この2つは別物で、混同するとプリンターを傷めます。

部分 何か リセットで変わること
カウンター プリンター内に保存された数値 0% に戻る
パッド インクを吸った本物のスポンジ 何も変わらない(インクは残る)

プリンターは数えているだけなので、上限には安全のための余裕があります。初めてメッセージが出た時点では、パッドがまだ満杯でないことも多く、カウンターをリセットして使い続けても通常は問題ありません。問題なのは、何年もパッドを一度も見ずにリセットを繰り返すことです。インクはたまり続け、本体の底や電子部品に漏れることがあります。

選択肢

方法 費用 かかる時間
VNIT Reset Tool で自分でリセット 無料お試しのあと、完全リセット1回 US$6 約5分
修理店でパッドを交換 地域の修理料金 通常は数日
プリンターを買い替える 新品プリンターの価格 —

エプソンはパッドの交換を正規の修理サービスに依頼するよう案内しています。保証期間中なら、まずエプソンに相談してください。

VNIT Reset Tool でリセットする

  1. ソフトをダウンロードして解凍し、VNIT_Reset.exe(Mac では VNIT Reset アプリ)を開きます。
  2. USB ケーブルでプリンターをつなぎ、電源を入れて Read counter をクリックします。各カウンターがどれだけたまっているか分かります。ここまでは無料です。
  3. カウンターが 90% 以上なら、無料お試しを使えます。カウンターが 80% に下がり、エラーが消えます。プリンター1台につき1回です。
  4. 0% までの完全リセットには、キーを購入してソフトに入力します。
  5. プリンターの電源を切って、もう一度入れます。 新しいカウンター値は再起動後に読み込まれます。

ソフトの表示は英語です。ここで出てくるボタン名はそのまま英語で表示されます。

メンテナンスボックス搭載機

新しい機種の一部には、固定の吸収パッドがありません。代わりに、チップ付きの交換式メンテナンスボックス(C9345 や T04D1 など)に廃インクをためます。この場合の解決策は、新しいボックスに交換するか、チップリセッター(ボックスのチップをリセットする小さな器具)を使うことです。新しいボックスは空の状態から始まり、メッセージは消えます。チップリセッターはボックスを空にはしないので、吸収材が満杯でないボックスだけを再利用してください。パソコンのソフトではこのケースは解決できません。何か買う前に対応機種を確認してください。

リセットをやめてパッドを見るべきとき

次のどれかに気付いたら、パッドの手入れをしてください。

  • プリンターの下の机にインクが付いている。
  • 用紙の裏にインクの汚れが付く。
  • ヘッドが待機する位置の近くが濡れている。
  • リセットしてから数日でエラーが戻る。

リセット後のパッドの手入れで、洗浄、交換、外部廃インクタンクの取り付けについて説明しています。

参考資料

  1. エプソン FAQ(日本):「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」
  2. Epson US:“Service Required” メッセージとサービスの選択肢(2026年9月29日確認)
  3. 当社修理工房の記録 — お客様のプリンターのカウンター値とパッドの状態
カウンターを無料で確認

無料ダウンロード。カウンターの確認と、プリンター1台につき1回の試用リセット(80%まで)は無料です。0%への完全リセットは6米ドルです。

VNIT Reset Tool の画面は英語です。